当別院僧徒 教化活動レポート『思いは東北!』~第1章~
『思いは東北!』当別院僧侶が見た東北の11年後 追悼旅
§第1章 野馬追の南相馬市
南相馬市小高地区も原発事故では避難対象地区となっていました。
災害ボランティアセンター(以下ボラセン)には幾度かの参加をしています。
避難対象区域解除後、帰宅者の多くは高齢者で、若い世代は避難先での生活が出来上がっており、帰りたくても帰れないのが現状かと思います。
「相馬の野馬追」
この時こそが故郷とつながります。
◎「南相馬市ボランティア活動センター」
東北では東日本大震災のボラセンは無くなっていますが、唯一のボラセンだと思います。通常、市町村(社協)が運営、ここも小高区の要請で運営されていたようですが、今は行政と離れているかと思います。そして活動はがれきの撤去などはなく、高齢者の依頼による除草作業などの日常の依頼に移行しているようです。コロナ禍でセンターは期間閉鎖が延長され、活動を計画するも日程が合わなくなって断念しました。
◎国道6号線沿いの塀
国道6号線沿いの塀に書かれています。
「相馬の野馬追」イメージしてください。
この塀の向こうには汚染土があります。
今は除染作業が進んで、プレコンバック(黒い巨大な袋)は外されて、土は盛られています。
第13章で汚染土の処理状況を確認したいと思います。
◎JR常磐線小高駅前にある喫茶・本屋さん「フルハウス」
「フルハウス」は、作家の柳 美里(ゆう みり)さんのお店です。
支援に通ううちに移住を決め、駅前で電車の時間待ち等の場所の提供を考えて始められました。
訪問時は不在、執筆活動で他所におられるとのことでした。最近、「JR上の駅公園口」で全米図書賞を獲得、お店にあったサイン入りの単行本を購入しました。
◎国道6号線から小高区へ
国道6号線から小髙区に入るところの様子です。
震災でホームセンターはつぶれてしまいましたが、4年前に再オープンしました。
この裏にはドラッグストアがありましたが、現在は資材置き場となっています。小高区には病院がありましたが、現在は診療所へと規模を縮小しています。
南相馬市では、1,161名(行方不明者111名含む)が震災の犠牲となられました。
さて、南相馬でのボランティア活動は出来ませんでしたので、次の山元町へ向かいます。5日は道中にある 道の駅そうまで車中泊となります。
6日はボラセンでの活動を予定していましたが閉鎖中なので、次の山元町での活動を1日増やすことにします。
*乱文、誤字脱字をお許しください。
*犠牲者のデータは2022 年 3 月、原発避難者のデータは 2022 年 2 月のものです。
*レポートは自由にお使いください。
*追悼旅の実施にご理解、ご協力を賜りました方々に感謝申し上げます。