得度者の声

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京都学院 第13期生 深尾 章弘(釋 知命)

本山で得度を受式し、僧侶となって丸三年が経過しました。

得度後、宗学堂中等科、高等科へと進級し仏教の学びを継続するとともに、本山での報恩行を通して各種法要を執行する導師試験を受験し、今では葬儀式以外の各種法要を導師として執行する僧侶となることができました。

今現在、葬儀導師資格を取得するため、本山堂衆(僧侶)の脇につき、門徒の葬儀式を執行する実地研鑽を積んでいます。

まさか在家で生まれた自分が、門徒(在家の信者)の葬儀式を執行する僧侶を目指す人生を送るとは思ってもいませんでした。

その心境に行きつくまでには、宗学堂での座学の学び。それと本山での報恩行での実践。そして同じ仏教を学び深める法友の存在が大きかったかと思います。

そんな各種法要を執行する僧侶なるためには、宗学堂、そして報恩行の他に、本山にて行われた各種導師資格取得集中講座の受講が、即実践につながる学びで本当に役に立ちました。特に、最終日に行われる導師資格取得試験を受けるときは、緊張で体も震えるほどでした。

しかしながら、この緊張があったからこそ、今では門信徒を前にしたとき落ち着いて法要を執行できるとだと思います。

本山においてお墓参りの法要(志経)、納骨や年忌法要といった各種法要(申経)の後、法話(仏教のお話)をして、門信徒の方たちに仏教のお味わいをお取次ぎするとともに、日常のコミュニケーションをとることも、普段、今現在勤めている在家の仕事とは一味も二味も違う新鮮さを感じています。また法要執り行った後、門信徒の方から、お礼をいわれるたびに、僧侶としての人生を歩んでいることに喜びを感じています。私自身、新しい世界に飛び込み、僧侶として生きる人生に不安もありましたが、この先のライフワークとして考えております。

まだまだ、勉強をすることばかりですが、宗学堂各講師の先生、本山堂衆の皆さんや、諸先輩の僧侶、そして法友の皆さんの支えを受けて、一人前の僧侶として更なる成長をしたいと思っております。

第期生