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「3.11」に被災地で法要 阿部結願師が法友・仕事仲間らとともに

 昨年10月に得度し、浄土真宗大谷本願寺派の僧侶となった本願寺眞無量院所属僧徒(北海道・東北教区)の阿部結願師が3月11日(木)、今年で10周年を迎えた東日本大震災の被災地で、法友や仕事仲間ら13名とともに慰霊の法要を勤めました。
 阿部師は10年前、仙台市内に自宅があり、自らも被災しました。しかし、地震発生直後から「自分にできることを」と、おにぎり隊を組織したり、ミニコンサートを開いたりと、毎年、友人らとともにボランティア活動を続けて来られました。
 そして、僧侶として初めての「3.11」。ともに仏教の学びを深めた法友であり、また得度前は陸上自衛官として被災対応にあたった経験をもつ当別院所属僧徒(関東教区)の江口明果師とも現地で合流し、多くの犠牲者が出た宮城県石巻市の大川小学校や壊滅的な被害を受けた牡鹿郡女川町などを訪れました。
 得度以前は、物質的、また経済的な支援での復興協力をしていたお二人が、僧侶となった今、どのように復興に協力することができるかを考え、やはり、震災・津波等で亡くなられた方の遺族たちの心の救済、心の復興こそが大事だと至りました。そして、事前に用意し持って来た焼香台やお香、炭、御本尊(阿弥陀如来)を慰霊碑の前に荘厳し、慰霊に訪れていた多くの遺族たちの前で阿部師が導師の下、江口師とともに追悼の法要を勤め、法話を行いました。
 法話では、愛別離苦の話を通して、「愛するものとの別れの辛さはいかほどか。またその辛さは年月が過ぎさるだけでは癒えることがないでしょう。しかし阿弥陀如来は、そのような辛さを抱えている私たちを、亡き人とともに浄土から見守ってくれていますよ」と、遺族に寄り添い、僧侶だから行える心の救済活動を行われました。
 阿部師は「僧侶としての生き方が改めて分かった気がします。今後も被災地のみなさんにずっと寄り添っていきます」と話していました。

女川町で法要を勤める阿部師(左)と江口師
女川町で法要を勤める阿部師(左)と江口師