結願寺の住職・門徒ら23人が本山に団体参詣
「阿弥陀様から清々しい心をいただきました」。北海道・東北教区の当別院所属僧徒、阿部結願(ゆいがん)師が今年6月、宮城県富谷市に開き、住職を務める宗教団体「浄土真宗大谷本願寺派 結願寺(けちがんじ)」。その門徒ら22名が11月11日、阿部住職とともに京都本山に団体参詣し、浄土真宗の学びを深めるとともに、本山での貴重な体験に全員が感動していました。
阿部住職が結願寺の御遷座に伴って本山への団体参詣を呼びかけ、阿部住職と縁を紡ぐ人たちが「阿部住職が得度された京都本山へぜひ、参詣したい」と、今回の団体参詣が実現しました。10年来、阿部住職と親交があるという女性は、「昨年、妹をがんで亡くしました。その際、阿部住職に支えていただきました」と話すなど、いずれも阿部住職と結願寺に強く結ばれている人たちです。
最初に午前9時半から嘉枝堂本堂で行われた朝のお勤めに参詣。大谷光輪御門主台下が御出座しの下、晨朝法要がお勤まりになり、永代経総経、法話と続きました。門徒一行は本堂外陣で大谷暢順御法主台下、大谷飛鳥御住職殿と記念撮影に臨みました。御法主台下より「ようこそ。ごゆっくり」とのお言葉をいただき、感激の面持ちでした。
大谷浩文本山執事長から御開山親鸞聖人以後、浄土真宗の法統をはじめ、嘉枝堂と常楽堂の御本尊、六角堂、仏舎利殿、本願寺寺基など、御法主台下が守り、発展させられてきた東本願寺の歴史を詳細に説明。初めて聞くことも多く、一人ひとりが熱心に聞き、うなずいていました。
この後、一行は妙寶院で写経に取り組みました。心静かに筆を進め、全員が「心が洗われました」と、感想を話していました。昼食後、鐘楼堂で一人ずつ鐘撞きを体験しました。そして、最後に六角堂で阿部住職を導師に「東日本大震災追悼門徒法要」を行いました。阿部住職らが10周年の今年初めて現地で法要を営んだ「3.11」を振り返りながら法要を勤めました。
阿部住職は「すばらしい体験をすることができました。感謝の気持ちでいっぱいです。次回はみんなで法輪サポーターとして参詣し、報恩行に取り組みます」と話していました。