中等科 専⾨課程

  1. 仏教学院 宗学堂
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概要

(通学授業・オンライン受講 共通)

中等科専門課程は、初等科専修課程の合格修了者で、得度(僧侶)を目指される方が進む課程です。
初等科で学んだ浄土真宗・仏教の教義教学を、より専門的に学ぶとともに、東本願寺口伝のしょうみょう・儀式作法を習得していきます。更に、本山御堂内で行う報恩行(実践)を通して、布教者としての研鑽も積んでいきます。
合格修了された方は、本山東本願寺にて准教師僧侶となる試験の受験資格の一つが与えられます。

【履修期間は2年間】
※准教師僧侶の詳細はこちらをご覧ください。

学院での講義(必修)

講義科目は2科目3教科の講義があり、以下の全教科を受講します。

■儀式科目「中級しょうみょう」の1教科
■教学科目「仏教学・真宗学」の2教科

各教科、毎月1回 2年間計20回の講義を行います。
各教科、年間講義数の3分の2以上の受講が必須です。

講義では、東本願寺が任命した講師が規定の教科書やオリジナルテキストを用いて、より専門的に指導すると共に、ひとりひとりに課題をあたえ、自身の学びも深めていきます。

※講義日程については、行事・講師の都合により、止むを得ず変更する場合がございます。

レポート学習(必須)

教学科目「仏教学」「真宗学」の各教科から、レポート課題が出題されます。
課題に関する仏教書を読み、『調べ、考え、まとめる』こととともに、僧侶として文書伝道の仕方を学び、学院以外でも、常に僧侶としての本分(布教者)を意識し続けることを目的とします。
1年目の2月の講義時に各教科講師から出題⇒2年目の4月の講義の際に提出。

本山年中行事出仕(必修)

履修期間中、本山でごんしゅうされる年中行事法要の出仕と、報恩行を行います。
参加必須回数は、京都学院生は3回以上、東京・福岡学院生は2回以上、オンライン受講生は2回以上です。

本山御堂(京都市山科区)で勤まる年中行事法要に出仕し、実践にて儀式作法を研鑽します。
また報恩行として日常のごんぎょうであるじんじょう(お朝事)、昏時(お夕事)の出仕や、門信徒の志経(墓前読経)を執行することにより、僧侶としての役割や、布教者としての自覚も深めていきます。

年中行事の出仕日程は以下の通りです。
この期間で学院ごとに決められた回数、出仕いたします。

・春季彼岸会 (3月「春分の日」を中心とした7日間の期間中)
ぼん (8月第1土曜日~16日の期間中)
・秋季彼岸会 (9月「秋分の日」を中心とした7日間の期間中)
ほうおんこう (11月27日・28日の両日)
・歳末昏時・しゅうしょう (12月31日・1月1日~3日の3日間の期間中)

修了試験(必須)

2年間の学びの成果を以下の試験で確認します。

■儀式科目「中級しょうみょう」:実技試験
■教学科目「仏教学・真宗学」:筆記試験
■修了面接試験

2年目の2月下旬~3月上旬頃に、通学授業は各学院にて、オンライン受講はオンラインを使用し行います。
上記の試験以外に、レポート学習結果、及び各教科の出席単位、本山年中行事出仕単位等を総合的に評価の上、合否を判定します。

修了時には

講義を2年間受講された方全員に、中等科専門課程の学びを証する『修了証』を授与します。
また、修了試験に合格された方には、本山の准教師検定を受験する資格の一つである中等科専門課程【合格証】を授与します。
なお、不合格の場合でも、合格した試験結果・取得した各単位は、次年度に持ち越すことができます。
次年度、中等科専門課程を再受講すれば、不合格であった教科のみ受験して合格し、不足であった各単位のみ取得すれば、合格証を授与します。

※再受講には学費が別途必要になります。

准教師僧侶になるということは

准教師僧侶になるということは、生涯僧侶としての本分と義務を果たすとともに、一般僧侶のはんとなる僧侶になるということです。
本派より准教師僧侶として補任された後は、本派准教師僧侶として、また本別院所属准教師僧侶として、本別院住職より、別院内での新たな布教教化活動していく許可を受けることができ、より一層仏法求道していく研鑽生活が始まります。
なお補任後は、一般僧侶の範となる僧侶として、更なる教義教学の修学や本山および本派の等、准教師僧侶としての義務と責務が発生します。

准教師僧侶を目指される場合

浄土真宗大谷本願寺派にて准教師僧侶を目指される場合、本派が行う准教師検定を受験し合格することが必要です。
この検定を受験するには、以下の3つの条件が必要となります。

①本派僧侶であること
②中等科専門課程合格修了者であること
③本山報恩行において、もうしぎょう・永代経導師の許可を受けていること

この准教師検定は本派にて年一回行われ、受験の際には別途みょうきんが必要となります。
なお、個人での布教開教(教師僧侶)を目指されている方は、准教師僧侶であることが必須であります。

准教師補任式について

本派の准教師補任式は、東本願寺御法主台下が本山御堂(京都市山科区)に於いて執行されます。
准教師補任式後、本派より新たなたいの許状・僧位が親授されます。

【准教師補任式日程 基本毎年6月中に執行されます】

准教師補任を受式するに当たり、本派に願書等諸書類の提出、また准教師補任受式にかかるみょうきんや、新たに許可を受けた装束購入の費用が必要になります。

※日程は変更される場合があります。

講義内容

儀式科目 中級しょうみょう

中級しょうみょうの講義では、しょうみょう講義のみならず法⾐の着付けや御堂への出退出の作法、きんの打ち⽅等の儀式作法を学びます。
また、法務、御堂のきゅう等を報恩行から学ぶことで、僧侶としての経験と研鑽を積みあげていきます。

【受講数:2年間20回 講義時間:1時間30分】

教学科目 仏教学

仏教学では、「人々の生活全体が仏教である」という視点に立って、新鮮で心豊かな仏教生活の在り方を中心に学んでいきます。
その指針になるのは、悟りに至るまでのゴータマ・ブッダ(釈尊)の修行・ゆいであり、その修行の意味、そして「あるがままに見ること」「縁起の理」へのゆいによって明らかにされた真理であり、その真理の実践は親鸞聖人のお念仏の道につながる「信心」を内に含むものであることへの認識を深めていきます。

【受講数:2年間20回 講義時間:1時間30分】

教学科目 真宗学

真宗学の講義では、しょうぎょう(※)の中から⼀冊を選び、⼀年間かけて内容を理解するとともに、親鸞聖⼈が顕かにされた真宗念佛の教えを体系的に捉えていきます。こうした学びを通して、佛祖の⾔葉がどのように私たちにとどき、私たちを導くべくはたらいてくださっているのか、自身の⼼に尋ねつつ学んでいくことを⽬指します。

※真宗のしょうぎょうとは、浄⼟三部経や七⾼僧の著書、真宗歴代の著作を指します。
(『⼤無量寿経』「親鸞聖⼈御消息集」など)

【受講数:2年間20回 講義時間:1時間30分】

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